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ミドリガメとコーンスネークが飼えなくなる日

その3 外来種の実例 (爬虫両生類)

さて、下記のリストをご覧ください。何だかわかるでしょうか?
- カミツキガメ
- グリーンアノール
- タイワンスジオ
- ミシシッピアカミミガメ (ミドリガメ)
- ウシガエル
- オオヒキガエル
- シロアゴガエル
実はこれ、日本生態学界が選定した「日本の侵略的外来種ワースト100」に含まれている爬虫両生類です。
アカミミガメ、ウシガエル、オオヒキガエルについては国際自然保護連合(IUCN)が選定した「世界の侵略的外来種ワースト100」にも含まれています。
世界ワースト100に含まれる生物には上記の他に、比較的なじみのある次のような種も含まれています。
イエネコ(飼猫)、クマネズミ、ハツカネズミ、ヤギ、オオクチバス(ブラックバス)、カダヤシ、コイ、ニジマス、ホテイアオイ、ワカメ
ここでは、爬虫両生類関連の外来種の実例についていくつかご紹介したいと思います。
- ミナミオオガシラ
上記IUCNが作成した侵略的外来種のハンドブックの表紙にも採用されている、侵略的外来種ワースト1の候補の1つともいえる種です。最大で3m程になるオーストラリアやニューギニアに分布するヘビで、後牙タイプの毒蛇ですが、健康な成人には大きな危険はありません。
1940年代から、1950年代にかけて軍用機の貨物に紛れグアムに浸入したと考えられています。グアムにはこのヘビに対する天敵が存在しなかったこと、またこのヘビと同様の食性を示す競争者が存在しなかったことで1970年代までに島全域に爆発的に増加しました。
このヘビによって壊滅的な打撃を受けたのがグアムに住んでいた鳥類です。これらの鳥類はミナミオオガシラという捕食者に対応する準備が出来ていなかったため、急速に数を減らして行き、1984年までに、グアム島固有種を含めた9種が絶滅することになってしまいました。
ミナミオオガシラはたった1種の生物が生物多様性を極端に破壊した例の一つにあげられています。
- タイワンハブ
日本に初めて定着した外国産の毒蛇です。ちょっと信じられないことですが、上記ミナミオオガシラとは異なり、意図的に導入された外来種です。
沖縄では観光客向けの催し物や展示として1970年代から1990年代にかけて大量のヘビが持ち込まれていました。種によっては1観光施設あたり年間数百から数千に上ったそうです。これらが飼育下から逃げ出したり、倒産した施設から放逐されたりすることにより、沖縄に定着することになったとのことです。上記にあげたタイワンスジオも同じ経緯で沖縄に定着しています。
なお、1993年と1994年に連続してタイコブラが発見されたことを契機に現在では沖縄のすべての施設が外国産のヘビの搬入をとりやめています。

2005/7/30

上記の説明はタイワンハブではなくタイワンスジオです。ごめんなさい。クリーパーの発売前にこっそりなおそうと思っていたんですが、ぬかりました、、、タイワンハブはどうやら、ハブ酒の材料として輸入されたものが、遺棄・逃亡したそうです。(事実を図書館行って調べたかったんですが、期末試験中でそんな余裕が全然ありません)。再確認その内します。

- グリーンアノール
小笠原諸島の父島、母島および沖縄の南部に定着が確認されているアメリカ南東部原産の小型のトカゲです。導入はペットとして飼われていたものが逃げ出したのが原因ではないかと推測されています。
父島では、本種の増加に伴う在来種のオガサワラトカゲの減少がすでに確認されています。
- ミシシッピアカミミガメ
以前、別記事でも取り上げましたが、アメリカ原産のこの種は以前は年間100万匹のオーダーで輸入され、現在も非常に安価で流通しています。アメリカでは大量に繁殖が行われており、幼体を本来の生育環境よりも低い温度で管理することで、成長を押さえてキープしておき、注文に応じていつでも小亀を発送できるようなシステムになっているそうです。
この種は日本だけでなく世界各地にもペットとして大量輸出されており、野外に遺棄された個体の定着がかなりの国で問題になっています。
日本在来のカメよりも大型で産卵数が多く、かつ環境への耐性が強いと考えられていて、在来淡水カメへの圧迫が懸念されています。
上記以外の日本に存在する外来種について知りたい方は、外来種ハンドブックという本が出版されているので、そちらをご参照ください。日本に定着している爬虫両生類が上記を含め14種詳しく紹介されています。
(参考文献 移入・外来・浸入種 川道美枝子、岩槻邦男、堂本暁子 編 「両性爬虫類の世界で起こっていること」 太田英利、
外来種ハンドブック 日本生態学界編)
(2004/7/14)
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